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12月に入るとクリスマスツリーなどのイルミネーションが街を輝かせますね。
綺麗なイルミネーションでは神戸のルミナリエ も日本でも非常に人気のあるイベントです。
あれだけ大掛かりなイルミネーションを灯しているのだからさぞかし電気代がかかるのだろうし、入場料が現状無料で行っている裏で何かあるのではと思いました。
小さな疑問からいつものように気になって調べてみると、ルミナリエで使われていた白熱電球がLEDに変わった理由が理解できました。
また入場料が無料なのと引き換えにルミナリエの存続の危機に直面しています。
具体的にどんな問題に直面しているのかご説明していきます。
ルミナリエでは元々白熱電球が使われていた
ルミナリエは神戸市の旧居留地において、1995年から毎年12月に行われているイベントです。
これを始める契機となったのは、多数の犠牲者を出した阪神淡路大震災です。
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災後の阪神地区にて「復興神戸に明かりを灯そう」という意図で1995年に始まった。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/神戸ルミナリエ
暗い毎日が続いていた神戸に希望の明かりを灯そうと始まったのです。
また震災により神戸から観光客を呼び戻すこと、さらには亡くなった人たちを追悼する目的もあります。
眩いばかりのイルミネーションには一回目からずっと白熱電球が使われていました。
その明るさに人々は温もりを感じ、同時に強く生きていこうという希望も抱かせてくれたと言います。
私も小さい頃に親と見に行ったときはLEDがなかったので白熱電球の時代でした。
今ではLEDとなりましたが、当時の柔らかい色の方も捨てがたいと思いました。
ではなぜ白熱電球をやめてLEDにしたのか、その理由は以下にありました。
白熱電球をやめてLEDに変えた理由
その理由は危惧していた通り、入場料が無料なのと引き換えにコストがかかりすぎるからです。
ルミナリエをしようと思ったらその費用は5億円以上とも言われます。
その会場では限定グッズやネットや現地での募金活動も行っていますが、それだけでは当然賄えません。
なので、スポンサーとなってくれる企業を探して、お金を出してもらう必要があります。
昔は安定して費用を賄うことが出来たそうですが、2008年に起きたリーマンショックや2011年に発生した東日本大震災により日本は大不況に立たされました。
当然スポンサーとなっていた企業もこの不況の波を受けて、お金を出すことができないと撤退していったところもあります。
お金が無ければ当然ルミナリエは出来ません。
運営元はやむ負えずに開催日時を縮小したりして対応しましたが、やはり厳しい状況は続きます。
そこで新たな作戦として白熱電球より長持ちして、より明るさを増すことができるLEDを使うという手に出ました。
もちろん賛成もありましたが、批判も多かったと聞いています。
「ルミナリエは白熱電球の優しい明るさがいい!LEDは明るすぎる!」
こういった意見も多く見られました。
しかし存続をしていくには仕方のないことと思い切って2011年から一部をLEDに、2012年からは全てのイルミネーションをLEDにしました。
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私たちがルミナリエを楽しむ裏側にはこのような大きな苦労があったのです。
2017年のルミナリエもLEDを使用
今年のルミナリエでもLEDが使用されています。
その数はなんと40万個!
今でもLEDに対して色々と意見がありますが、募金活動(100円)に協力をお願いしているだけで、このような美しいイルミネーションを無料で見ることができるのは有難いことだと思います。
資金難という理由で決して終わってほしくないですね。
今年の開催は2017年12月8日(金)~12月17日(日)の10日間となります。
神戸の希望の明かりを見に行ってみてはいかがでしょうか。
今回のまとめ
今回はルミナリエでLEDに変えた理由を中心にお届けしました。
運営側も白熱電球をやめることにはさぞかし頭を抱えたことだと思います。
先程も書きましたが、私としてはこの苦渋の決断に対して賛成の意を表したいと思います。
私たちが見て感動する以外にも犠牲者の追悼という大切なことも含まれています。
無理にでも白熱電球にしてそれによりルミナリエが廃止してしまうことだけは避けてほしいと感じました。
神戸市民以外にも全国から観光客がやってくるルミナリエ。
来年も暖かい希望の光を見ることが出来るように願います。
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