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ちょうど去年の真夏。
お盆休みに入り、実家の墓参りに行ってきました。
この日に墓参りに行くと「ご先祖様がついてきて一緒に家に帰る」と言い伝えられていますね。
「きっとお墓より実家の方が落ち着くだろうね」と考えながら墓石の汚れた部分を磨いていました。
そこでふと見た文字の並び。「先祖代々の墓」。
特別気にするようなことはないのですが、常に色々なことに頭のアンテナが反応する私ですのであることに疑問を持ちました。
「先祖」と「祖先」って言葉があるけど「祖先代々の墓」って聞いたことがないなと。
母に聞いても「よくわからない」の一言…。
「先祖と祖先の違いは何なのか…」と疑問が生じ、モヤモヤが解けないのは嫌なのでしっかり調べました!
「先祖」の意味を調べてみた
まずはネットで調べてみると以下の意味が出てきました。
先祖(せんぞ)または祖先(そせん)とは、現代人の、既に亡くなった数世代以前の血縁者全般のこと。 狭義では、直系の尊属を指す場合が多い。 対義語は子孫、後裔(こうえい)、または末裔(まつえい)。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/
むむ!?先祖の意味の中に祖先という言葉が出てきましたね。
どういうことか調べてみると…
「その家系の初代のもの、またその家系に属した過去の人々」というニュアンスが強いみたいです。
つまりここでは「人」という言葉がキーワードになりそうです。
続いて祖先の意味はどうでしょうか?
「祖先」の意味を調べてみた
一方での祖先について調べてみると…。
1 家系の初代。
2 家系の先代以前の人々。
3 一族のもと。「人類の祖先」引用元:https://kotobank.jp/word/祖先-554460
「(;´Д`)あれ?先祖と一緒じゃないの?と思いますよね。」
確かに➀と➁については比較が難しい意味となります。
ただし➂はどうでしょうか。
一族のもと。の例文で「人類の祖先」で終わっていますが、続きを書くとするならば「人類の祖先はサルである」という言葉が使えるはずです。
ほうほう。「先祖は人に対してだったけど、祖先は動物にも使えるのかな」と考えられますね。
ここで例えで蛇を出しましょう。
私たちの想像する蛇は手と足を持たずに細長い胴体と尻尾があり、体をくねらせるように移動しますよね。
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ですが、大昔にそれこそ恐竜が地上を歩いていた時代の蛇はこのような形をしていなかったと言われています。
蛇はトカゲのように元々手と足があったそうで岩の割れ目や地面に潜り込む際に手と足が邪魔であった理由から進化を繰り返して今の形に変わったと言われています。
つまりここで言えるのは「蛇の祖先はトカゲ」とは言いますが…
「蛇の先祖はトカゲ」だとニュアンスが変ですし、ちょっと違和感ですよね。
間違っている表現とは言いにくいですが、使うには少し首をかしげそうです。
では気になる違いについて次の項目でまとめていきましょう!
「先祖」と「祖先」の違いは?
先に結論から申し上げますと、「先祖」と「祖先」の意味にほとんど違いはないです。というよりほぼ同じと考えてもらっても間違いではないです。
「じゃあ違いはどこにあるの?」となりますが、ここでは厳密な違いについてお話していきます。
まず先祖は「人」という奥にある意味に注目していきたいとお伝えしました。
その「人」は誰を指すものなのか、それは私たちの「祖父母」など近い血縁である故人に対して使われることが多いです。
つまり身近な人たちに対して使うのが基本です。
ただし相手の祖父母に対して「〇〇さんの祖先」という言い方はあまりしませんよね。
相手ではなく自分,「自分の家系に対して使う」と覚えておくのが良いと思います。
逆に祖先は「人」もさしますが、より幅広い使い方をすることが出来ます。
例えば「人間はサルから進化していった姿であるから人間の祖先はサルである」なんて使い方ができます。
先祖は近い血縁の人たちに対して使いましたが、祖先は動物を含めてとても広い客観的な意味を含んでいると覚えましょう!
とはいっても両者はほとんど同じ意味なので、ややこしいですよね…(;^_^A
「先祖」と「祖先」の使い分け例文集
ここで具体的な例文を見ていきましょう!
・私の家は先祖代々農家の家系です
・ご先祖様に申し訳ない気持ちになった
・母方の先祖は漁師をしていた
・私たち人間の祖先はサルと言われている
・祖先の魂は山に住んでいる
・私たちの祖先のおかげで大きな国を築いた
今回のまとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。最後に今回のおさらいをしていきましょう!
「先祖」と「祖先」はほとんど同じ意味だが、厳密には違いがある。
「先祖」は自分の身近なもの。自分の家系について話す場合は「先祖」を使う。(例:墓前でご先祖様に挨拶をした)
「祖先」は客観的な意味合いが加わる。自分ではなく他人も含めた意味。(例:蛇の祖先はトカゲであった)
「私の祖先は…」や「あなたの先祖は…」とは使わない。
補足として「子孫」「末裔」という言葉にも触れておきましょう。
子孫は自分より年下の人間に対して使う言葉です。(例:子孫の繁栄を願う)
先祖や祖先が年上なら子孫は年下であると覚えておきましょう!
末裔も子孫とほとんど同じ意味ですが、若干意味が異なります。
子孫は父親から見て自分の子供に対しても使える言葉ですが、末裔は使えません。
末裔とは何代も経ったずっと末の子孫に対して使う言葉なのです。(例:織田信成は織田信長の末裔である)
「こうしてみると日本語は難しいですね…(;^_^A」
厳密に違いがある言葉はまだまだたくさんあります。気が付いたものがあればどんどん記事にしていきますのでお楽しみに!^^
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