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皆さんオジュウチョウサンという馬をご存知でしょうか?
実はこのオジュウチョウサンが今の競馬界のスターホースになる可能性を秘めていているのです!
その理由はオジュウチョウサンの成績、圧倒的強さ、鞍上はあの名ジョッキー武豊騎手!!
この3つの要素が重なり、ファンが急増し、グッズもバカ売れしているオジュウチョウサン。
ついには2018年の有馬記念出走が叶うことに!
目次
オジュウチョウサンってどんな馬?
オジュウチョウサンとはJRA日本中央競馬界に所属している競走馬です。
北海道平取町にある坂東牧場で産まれます。
父はステイゴールド、母はシャドウシルエットというそこまで注目されるような血統ではございませんでした。
そんなオジュウチョウサンの馬主である長山尚義氏は馬の名前を決める際、息子さんが小さい頃に自分のことを「俺」と言えずに「オジュウ(俺)」と発言していたことを思い出し、そこから「オジュウ+チョウサン(冠名)=オジュウチョウサン」と名付けられました。
長山氏は競走馬の名前を決める時は家族のイニシャルなどもよく用いるらしく、今回は息子さんの思い出から取ったということですね~。
そんなオジュウチョウサンは茨城県にある美浦トレーニングセンターにある小笠倫弘厩舎に入厩、デビューまで順調に育てられました。
オジュウチョウサンのデビュー戦
記念すべきデビュー戦は2013年10月19日に東京競馬場で行われた2歳新馬戦(芝1800m)。
ファンや記者の評価もとても良いとは言えず、15頭中の12人気に支持されました。
松岡騎手が手綱を取ましたが、結果は1着から大きく離されての11着。
人気よりは上の着順には持ってこれたものの、二桁着順は先が厳しいと思わせる結果でした。
念願の未勝利脱出を願って、次は同年11月16日に東京競馬場で行われた2歳未勝利戦(芝2000m)に出走。
頭数13頭中11人気とまたも、後ろから数えた方が良い人気でした。
松岡騎手に変わり、三浦騎手が手綱を取り、結果は二桁着順にはならなかったものの、8着と1着が程遠いものになりました。
障害に転向したワケ、競走馬の現実
陣営側も首をひねらせ、どうすれば勝てるのか、案を模索した結果、障害に転向してはどうかと考えました。
障害とは競馬で行われる芝、ダートにはない各所に設置された障害を飛越しながらゴールを目指すレースです。
芝やダート程強い馬は走らないため、未勝利脱出には適したレースですが、大きなデメリットがあります。
それは他のレースに比べて落馬の確率が圧倒的に高いことです。
騎手は勿論、馬も繊細でデリケートな生き物です。
障害に躓いて足を骨折したりすれば最悪は安楽死の可能性もあります。
人間ならば足の骨折程度で死にませんが、馬にとって足は人間でいう心臓のようなもの。
足を1本でも骨折して4本足で立てなくなれば、残り3本の足に大きな負担がかかります。
そうなれば、蹄葉炎という病気を発症し、血流の流れが悪くなり、結果的に苦しみながら死んでいきます。
足の骨折で安楽死をさせる理由はこのためなのです。
他にも一流ジョッキー(武豊騎手や福永祐一騎手)などが騎乗できない欠点もあります。
障害レースに乗るためには障害専用のライセンスが必要なのですが、彼らは落馬の危険性が大きいレースにわざわざ乗るメリットがないわけです。
一流ジョッキーが芝やダートで騎乗馬を集めることは難しいことではないです。
それだけの知名度、実力を兼ね備えているわけですから。
そんなデメリットも大きい障害戦ですが、馬主もオジュウチョウサンを未勝利で引退させたくはないと考えています。
それは決して私利私欲のためではなく、競走馬の現実を知っているからです。
なぜなら未勝利で終わるような無名の競走馬は引退すれば、殺処分されるか、運がよければ大学などの乗馬サークルで引き取ってもらえるかの2つだからです。
このような背景があるからこそ、障害に転向してなんとか未勝利からは脱出させてやろうと目論んだわけですね。
さて障害に転向したオジュウチョウサンは果たして勝つことができるのでしょうか?
オジュウチョウサンの障害戦初デビュー
2014年11月15日、福島競馬場で行われた障害3歳以上未勝利戦(2880m)にして障害戦に初デビューしました。
騎手は大江原騎手。
人気は14頭中14人気とビリでした。
そして結果は14着、人気も着順もビリとなってしまいました…。
その後、休養を挟んで翌年の2015年1月5日に中山競馬場で行われた障害4歳以上未勝利戦(2880m)に賭けることにしました。
「またダメなのではないだろうか….」
そう不安が大きい中、一本の光が差し込むことになります。
当日、オジュウチョウサンの人気は12頭中11人気とほぼ最低人気。
鞍上は大江原騎手から変わって、山本騎手になります。
結果はなんと1着にはならなかったものの、1着との着差が4分の3馬身の2着に健闘!
3着以下を3馬身以上置き去りにしたことも大きな収穫となりました。
「これならいける!!」
陣営もきっと心の中でそう思ったに違いないでしょう。
そして念願の初勝利がついにきます!
1月24日に中京競馬場で行われた障害4歳以上未勝利戦(3000m)で3着となった次のレース。
2月21日の東京競馬場の障害4歳以上未勝利戦(3000m)、人気はデビューと比べられないほど、評価が高くなっての14頭中の4人気!
鞍上は引き続き山本騎手。
結果は…
「(`・ω・´)2着に3馬身以上つけての快勝!!」
ようやく未勝利脱出となりました!
陣営も皆ホッとしたことでしょう。
一番安心したのは馬主の長山氏かもしれませんね。
とにもかくにも…..
オジュウチョウサンにとって記念すべき初勝利、そして伝説への1歩となるのです…!
GI初挑戦!そして最大のライバル登場!
未勝利を脱出したオジュウチョウサンは7月25日の福島競馬場で行われた障害3歳以上OP戦で快勝!
鞍上は山本騎手から変わって石神騎手になります。
障害OPを勝つことが障害GIへの挑戦権を手にする方法でした。
獲得賞金を積まないことにはGIへ出ることが出来ないためです。
障害重賞(G3)や、OPに出走してその度に4着(賞金を手にするには7着以内に入る必要がある)となるうちに賞金がどんどん加算されていきます。
そしてデビュー当時は考えていなかった国内最高の障害GIレースである中山大障害に出走することになります!
当時のオジュウチョウサンの人気は6人気。
14頭いるなかでの6人気なのでまずまずといったところでしょう。
人気は連勝中のサナシオンが1人気、次いで同年の中山グランドジャンプ(障害GI)の覇者であるアップトゥデイトが2人気に続きます。
果たしてこの猛者にオジュウチョウサンは勝つことが出来たのでしょうか。
結果の動画は以下です。
やはりGIの壁は大きい…結果はアップトゥデイトが勝ちました。
オジュウチョウサンは着順はそれほど悪くないのですが、1着とは着差が大きく離されての6着でした。
さて、ここで出てきたアップトゥデイト。
実は今後オジュウチョウサンの最大のライバルとなる馬なのです!!
「(`・ω・´)次は覚醒した最強の障害王者オジュウチョウサンの快進撃をご覧ください!!」
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破竹の9連勝!アップトゥデイトと5度に渡る死闘!
アップトゥデイトに負けたオジュウチョウサンはいったん放牧に出ます。
放牧後の復帰戦は翌年2016年3月6日に中山競馬場で行われた障害4歳以上OPとなりました。
しかし、そこでは強敵二ホンピロバロンに敗れ、2着となります。
その後4月16日に行われる中山グランドジャンプに出走することになります。
鞍上は引き続き石神騎手。
圧倒的1人気となったのは去年の中山大障害3着馬であるサナシオン、それ継ぐ2人気となったがオジュウチョウサンでした。
OP特別に敗れたオジュウチョウサンが人気した背景には中山グランドジャンプにアップアップトゥデイトが出走しなかったことや二ホンピロバロンのケガによる戦線離脱などが挙げられます。
そんなやや混戦の中で始まった中山グランドジャンプでオジュウチョウサンは圧倒的1人気だったサナシオンに3馬身以上離しての快勝となります!
1年前には手が届かなかったサナシオンに圧勝したとあってファンもビックリ。
陣営の努力とオジュウチョウサンの成長力のおかげでつかみ取った栄光!
デビューから数年間惨敗ばかり経験してきた馬が奇跡のGI制覇を果たしたのです!
その後オジュウチョウサンは負け知らずの連勝街道を突き進むことになります!
その輝かしき連勝街道が以下です↓↓
2016/4/16 中山グランドジャンプ(GI) 1着
2016/6/25 東京ジャンプS(G3) 1着
2016/10/16 東京ハイジャンプ(G2) 1着
☆2016/12/23 中山大障害(GI) 1着
☆2017/3/11 阪神スプリングJ(G2) 1着
☆2017/4/15 中山グランドJ(GI) 1着
2017/10/15 東京ハイジャンプ(G2) 1着
☆2017/12/23 中山大障害(GI) 1着
☆2018/4/14 中山グランドJ(GI) 1着
2018/7/7 開成山特別(500万下)1着
※ ☆=アップトゥデイトと当たったレース
アップトゥデイトとオジュウチョウサンは5度もぶつかっているのです!
今までは手が届かなかったアップトゥデイトですが、今では完全に逆転してしまったのです!
オジュウチョウサンが初めてG1を勝った時はすでに5歳馬。
「( ゚Д゚)人間でいうおじさんになりつつある頃ですね(笑)」
この年になって強くなったということはオジュウチョウサンは完全に大器晩成型と言えそうです。
そして管理人がオススメしたいオジュウチョウサンVSアップトゥデイトのレースがこちらです!
2017/12/23 中山大障害のレースです。
アップトゥデイトが大逃げする形となり、そのままゴールと思いきや、オジュウチョウサンが直線で豪脚が爆発!
最後に捉えて差し切りました!
しかもその着差は僅かだったことからやはりオジュウチョウサンの最良のライバルはアップトゥデイトと言えるでしょう!
ちなみに管理人はこの日、翌日の有馬記念観戦のため、現地に行ってました(笑)
関連記事:有馬記念観戦記!2017年編!
障害では無敵の怪物となったオジュウチョウサン。
次なる目標はあのレースでした…!
4年ぶりの平地レース!武豊との出会い!
オジュウチョウサンが障害界のスターホースとなり、まだまだ無敗街道を歩み続けるのかと思いましたが、実は新たなプランが浮上していたのです。
それは平地レースの復帰!
オジュウチョウサンは元々平地のレースを走らせる予定でした。
新馬戦や未勝利戦で惨敗した結果もあって障害を走らせる形になったのですが、あれだけ障害で強いなら今なら平地でも暴れることができるのではないかと考えたのです。
障害→平地に戻って勝つ馬は少なく、現実は厳しいという声もありましたが、馬主の長沼氏は出走させることに同意して、平地出走が決まりました。
さて、どのレースを選ぼうかと。
悩んだ末に選んだの2018/7/7に福島競馬場で行われる500万条件の開成山特別(芝2600)でした。
しかも更なる嬉しいニュースが飛び込んできました。
なんと当日福島競馬場で武豊騎手がオジュウチョウサンに騎乗してくれる約束をもらったのです!
「そりゃ行くっきゃない!」ということで開成山特別に決定しました!
また武豊騎手騎乗でGI馬が500万条件に出走してきたこともあり、当日の福島競馬場には例年を大きく上回るお客さんが集結しました。
その様子とレースがこちら…↓↓
「(゜゜)えっ!これGIじゃないの!?本当に500万??」
と思わず声を出しそうになりましたよ(笑)
結果は平地でも圧勝!
もう舞台は関係ないですね。
強い馬は強いということでした。
オジュウチョウサンの可能性に馬主の長山氏は以下のコメントを発表しました。
「夢は有馬記念。それしか見えていない。」
有馬記念に出走する条件は賞金と平地レースで勝っている必要があったのです。
オジュウチョウサンは開成山特別で勝っているので条件は満たしましたね。
現役最強障害ホースが暮れの大一番の有馬記念に出走することになれば、私もまた現地に行きたくなります!!
武豊騎手とオジュウチョウサンの夢、そして長山氏はじめとする陣営の夢はこれから始まっていくのです!
(追記)次走は11月3日に東京競馬場で行われる南武特別!鞍上は武豊騎手!
そして2018年11月3日に行われた南武特別は見事1着!! 怒涛の11連勝!!すごいですね^^
オジュウチョウサンは南武特別の後に有馬記念に直行する予定です。
いよいよ暮れの大一番!オジュウチョウサンは12連勝することが出来るのでしょうか!?
(追記)有馬記念のオジュウチョウサンの枠順は1枠1番! 応援しましょう!!
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