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一年最後の日といえば12/31の大晦日。
12/28頃に仕事納めで年末年始にゆっくりしている方がほとんどだと思います。
私も年末年始は実家で年越しそばを食べながら紅白や笑ってはいけないを見るのが毎年恒例の行事ですね~。
そんな楽しい大晦日ですが、その日の夜になると除夜の鐘がお寺から聞こえてきますよね。
ごーん、ごーんという鐘の音は「今年も終わってしまうのか…」という寂しい気持ちと「また新しい一年のスタート!」という希望が持てます。
そこで管理人が抱いた疑問を…除夜の鐘を鳴らす回数ってご存知でしょうか。
鐘の音を聞くだけでいちいち回数は数えていなかったので、何回鳴らすのかなとちょっと疑問に…。
除夜の鐘を鳴らす回数
除夜の鐘を鳴らす回数ですが、ちゃんと決まった回数で鳴らしています。
その数はちょっと中途半端な108回です。
「(´Д`) 中途半端やな~。なんで100回ちゃうねん!」
と思わず関西弁が出てしまった管理人ですが、この数字にはちゃ~んと意味があります。
説は色々とあるのですが、一番有力な説から順にご紹介していきますね。
人の煩悩の数は108!
仏教によると、人間の心の悩みを数えると全部で108つあるとされています。
108つの内訳をご説明します。
ちょっとややこしいですが、1つ1つ理解していくとその意味が分かります(`・ω・´)
まず人間には第六感までの機能が備わっています。
眼(げん)、耳(に)、鼻(び)、舌(ぜつ)、身(しん)、意(い)の六つですね。
これらの機能にはそれぞれに…
好(こう)、悪(あく)、平(へい)の3つがくっついています。
眼:見ること
耳:聞くこと
鼻:におうこと
舌:味わうこと
身:触ること
意:感じること
好:気持ちが良い
悪:気持ちが悪い
平:どうでも良い
3つほど例を出してみます。
・小学生の頃にテストの点が悪くて母に叱られた経験がある(耳+悪)
・大学受験の第一志望に落ちて落ち込んだ(眼+悪)
・ゲームで難しいステージをクリアして大喜びした(眼+好)
これらは全部管理人が小さい時に経験したことです(笑)
当時はゲーマーで勉強嫌いというどうしようもないガキでしたね(今もですが)
とそんなことは置いといて…
人間の第六感にはそれぞれ好・悪・平を感じ取る力があるというワケです。
第六感にそれぞれ(好・悪・平)をかけていきましょう!
計算式:3(好・悪・平)×6(第六感全て)=18
つまり18種類、人間には煩悩があるというワケです。
さらに好・悪・平にはそれぞれ「浄(じょう)」と「染(せん)」区別化されます。
前者は「綺麗」で後者は「汚い」という意味です。
では先程の例に当てはめてみましょー!
・小学生の頃にテストの点が悪くて母に叱られた経験がある(耳+悪+染)
・大学受験の第一志望に落ちて落ち込んだ(眼+悪+染)
・ゲームで難しいステージをクリアして大喜びした(眼+好+染)
多分綺麗な心はないと思うので全部「染」だと思います(笑)
このように「好」にしても「悪」にしても必ず「浄(きれい)」か「染(汚い)」という心が混じっているわけです。
では18個の煩悩を×2倍(浄と染)しましょう!
すると…煩悩の数は36種類になりましたね!
でも煩悩があるとされる108には届きませんよね。
だがしかし!
これで終わりではないのです!
36種類という数字はあくまで現世にある煩悩の数です。
仏教の世界では私たちは現世に加えて、前世と来世が存在するとされています。
つまり前世(36種類)と来世(36種類)も現世(36種類)に加えてあげないといけません。
36(煩悩の数)×3(前世・現世・来世)=108
これで108が出てきました!
煩悩の数を全部数えると人間誰しも108種類あるというワケでした~。
「108」は1年間を表す
続いての説は除夜の鐘の回数は1年間を表しているという説です。
ここでも軽く計算しますが、最初の説よりは簡単なロジックなのでご安心ください。
まず1年間と聞くと漠然と思い浮かべるのは月の数ですよね。
1年間に月は12あります。
続いて二十四節気を考えましょう。
二十四節気は春夏秋冬をそれぞれ15日間ごとに小分けした24の期間をさします。
以下の画像をご覧ください。
引用元:https://blogs.yahoo.co.jp/azusami44/11941309.html
この二十四節気を5日ずつ3つに分けたものを七十二候と言います。
こちらも以下の画像をご参照ください。
引用元:https://www.tempstaff.co.jp/magazine/ningenryoku/vol28.html
12回ある月、24個ある二十四節気、さらに細かくして72個に分けた七十二候全てを全て足し算してみましょう!
12+24+72=108
こちらもピッタリ108になりましたね!
四苦八苦からきている
仏教における四苦八苦からきているという説もあります。
四苦八苦とは…
四苦八苦(しくはっく)とは、仏教における苦の分類。
根本的な苦を生・老・病・死の四苦とし
生…生きていること自体肉体的精神的苦痛が伴う。
老…老いていくこと。体力、気力など全てが衰退していき自由が利かなくなる。
病…様々な病気があり、痛みや苦しみに悩まされる。
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死…死ぬことへの恐怖、その先の不安。
根本的な四つの苦に加え、
愛別離苦(あいべつりく) – 愛する者と別離すること
怨憎会苦(おんぞうえく) – 怨み憎んでいる者に会うこと
求不得苦(ぐふとくく) – 求める物が得られないこと
五蘊盛苦(ごうんじょうく) – 五蘊(人間の肉体と精神)が思うがままにならないこと
の四つの苦を合わせて八苦と呼ぶ。引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/
仏教には全部で8つの「苦」があるとされていることから「四苦八苦」という言葉ができました。
その「四苦八苦」の語呂合わせを考えてみましょう!
四苦八苦を全て数字読みすると….
「4・9・8・9」になりますよね。
その数字を隣通し掛け算すると…
4×9=36
8×9=72
となります。
出た数字を足し算してみましょう!すると…
36+72=108
はい、108が出ましたね。
やはり最初の説に比べてこれを含めて後から紹介した説は信憑性が薄いそうです。
ですが…
私が思うにはいずれの説も108という数字が出てきますし、どれも仏教に関わることなのでどれも間違いではないのかと考えています。
どれが正しいと思うかは人それぞれですね。
108回鳴らすとどうなるの?
人の悩みは108種類あることは理解できましたが、実際に除夜の鐘を108回叩くことでどうなるのか気になりますね。
実はその一つ一つの悩みをうち消していくためには、その回数分だけ鐘を鳴らす必要があると言われているのです。
つまり108回除夜の鐘を鳴らすことではじめて人間の全ての悩みが消えるということになりますね。
とは言うものの…
「(´_ゝ`) うーん、108個の悩みが自分にあるのかな…」
と思った方も多いでしょう。
すぐ数えられる悩みは大きな悩みであり、思い出せない悩みはちっぽけなものらしいです。
無理に思い出さずに前向きに考えていきましょ~!
除夜の鐘を鳴らす時間
除夜の鐘は新年を迎えるまでに108回撞くことにより私たちの一年の悩みを消し去ってくれます。
なので日付が変わる0時までには終えないといけません。
具体的な決まりはないのですが、だいたい22時半頃~0時までに撞くことになりますね。
それと同じで年越しそばも0時までに食べ終えないといけないので除夜の鐘を聞きながら年越しそばを食べる方は急ぎ足になりますね(笑)
「なぜ?」と感じた方は以下の記事もご参考くださいませ。
関連記事:年越しそばの意味や由来!いつから食べるようになったのだろう?
今回のまとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。最後に除夜の鐘の回数についてまとめてみました。
・除夜の鐘を叩く回数は「108回」
・除夜の鐘を一回叩くことで悩みが1つ消えるとされている
・なぜ「108」という数字なのかは諸説ある
・第六感が生じる煩悩の数が108種類あるからという説(有力)
・1年間(月・二十四節気・七十二候)からきているという説
・四苦八苦(苦が108個ある)という説
・除夜の鐘を鳴らす時間はおおよそ22時半~0時である
ここで補足情報!
普通はお坊さんが除夜の鐘を鳴らすのですが、実は私たち一般人でも撞くことができます!
それぞれのお寺によって異なるのですが、条件としてお布施を支払った人なら全員撞くことができるところがほとんどです。
私の家の近くにあるお寺も参拝者なら全員撞くことができます。
そう考えると一般人が撞いたぶんも含めると108回を軽く超えちゃうんですよね(笑)
実際は150回くらい撞いてそうです♪
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