スポンサードリンク
8月9日。
長崎に原爆が投下された日に行われた平和式典の様子をテレビで見ていました。
原爆が投下された午前11時2分になると、たくさんの鳩が放たれて黙祷。
戦争が二度と起きないことを参列者の方達が願っている姿がとても印象的でした。
そこで管理人がふと注目したのは鳩を放った光景。
鳩は平和の象徴と言われている生き物ですが、そもそも鳩と平和がなぜ結びついているのかなとちょっと疑問。
気になったことはすぐリサーチ。
ということで鳩と平和の関係を調べてみました。
なぜ鳩は平和の象徴なの?
鳩が平和の象徴となった理由として有力なのはギリシャ神話に出てくる「ノアの方舟」です。
「ノアの方舟」って名前は有名ですよね。
しかし私はその詳しいお話の内容は知らなかったので、簡単にですが、そのストーリーをまとめてみました。
大昔、ノアという男が地上に住んでいました。
ノアは妻と3人の息子の5人で住んでおり、家族全員みんなが働き者でした。
しかしノアの家族以外の人々は、だらけた生活を送っており、それを天から見ていた神様が、
「見るに堪えない醜い人間たちだ!もういっそのことすべて水に流してやる!」
と大洪水を起こして人々を消し去ろうとします。
しかし、神様はノアの家族が他と違って唯一真面目に働いていたことを知っています。
そこで神様はノアにだけいついつまでに大洪水を起こすから方舟を作れと教えます。
さらに自分たち以外にも全ての動物を1匹ずつ乗せてやれと指示しました。
真面目なノアは神様の言う事を素直に聞き、大きな方舟を作り始めます。
また優しいノアはもうすぐ大洪水が来ると他の人たちに言って回りましたが、ノアの言うことを誰も信じません。
ノアは言う事を聞かない他の人たちを諦めて、神様の指示通りに大洪水の日までに方舟を作り終えて、自分の家族と動物たちを乗せ始めます。
そして、その日はやってくることに…。
人々が住んでいたところは大雨が降り続き、水没し始めました。
ノア達は方舟にいたおかげで助かりましたが、言う事を聞かなかった人々は皆、大洪水によって命を落とすことに。
後日、ノアは水が引いて陸地があるかどうかを確認する為に一羽の鳩を飛ばしました。
そしてその鳩はオリーブの枝をくわえてノアのところに戻ってきました。
「陸地がちゃんとある!」
そう確信したノアは方舟を漕ぎ始め、水面から出てきたアララト山にたどり着きます。
ノアの家族と動物たちはみんな方舟を降りていき、この山から助かったみんなで新たな歴史を作っていくのでした。
ストーリーの中で鳩がオリーブの枝をくわえて戻ってくるというシーンがありますよね。
ヨーロッパではオリーブを平和の象徴として大切に育てられている植物です。
鳩が平和の象徴であるオリーブの枝をくわえて戻ってきたこと。
そして、この場面から「陸地がある=大洪水が終わり平和な世界になった」という意味にも繋がりますね^^
以上の理由から「鳩=平和の象徴」となった理由はノアの方舟に答えがあったのです。
いつから広まり始めたの?
1949年に行われたパリ国際平和擁護会議にてあの有名なピカソが平和の鳩のデザインを描いたことがきっかけで世界中に広がり始めます。
それまでノアの方舟は一部の人間にしかその話は伝わっておらず「鳩=平和の象徴」のイメージから程遠いものでした。
しかし、ピカソが描いた一枚の鳩の絵が人々を感動させたことでヨーロッパ以外の国々でも鳩は平和の象徴であると認識され始めたのですね~。
その気になる絵はこちら↓↓
引用元:http://www.kakejikudo.com/item/HP-1235/
シンプルな鳩の絵ですが、そのタッチから平和という言葉がイメージされる素晴らしい作品ですね(*´ω`*)
日本ではいつ広まった?
日本ではタバコに火をつけるジッポライターの「ピース」がきっかけで広まったと言われています。
オリーブの枝をくわえた鳩のデザインは当時の日本では珍しく、1952年にアメリカの工業デザイナーであったレイモンド・ローウィ氏によって、
このデザインが作られ、日本でも爆発的に売り上げが伸びたそうです。
スポンサードリンク
私はタバコを吸わないので、ジッポライターとは縁がなかったのですが、確かに頭に残りやすいデザインだなと感じますね。
引用元:https://blogs.yahoo.co.jp/orionc45/71539535.html
今ではジッポライターを使って火をつけている人が少なくなりましたが、これをサッと出してタバコに火をつけると、なんだかダンディでかっこいいですね。
「鳩=平和の象徴」は日本だけ!?
「式典で鳩を飛ばしているのは日本だけだ」
とネットにはこのような意見がありますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
調べてみると、中国では鳥を放つと幸運が訪れる民間信仰があります。
そのため、何かお祝い事がある際に鳩を良く飛ばしていたそうですが、現在では鳩が大量繁殖しすぎたせいで禁止されている地域もあるそうです。
他にはバチカン宮殿で平和を祈るためにローマ教皇が鳩を放ったニュースもありますね。
全世界とは言いませんが、日本以外にもやはり「鳩=平和の象徴」と考えている国も多いということです。
今回のまとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。最後に鳩と平和の関係性についてもう一度おさらいしましょう!
・鳩が平和の象徴と言われる理由はノアの方舟の話にあった
・1949年に行われたパリ国際平和擁護会議にてピカソが鳩の絵を書いたことがきっかけで鳩が平和の象徴であるというイメージが世界中に広がる
・日本ではジッポライターのピースに鳩のデザインが使われていたことがきっかけで定着し始める
・「鳩=平和の象徴」は日本以外にも中国やバチカンでも同じように考えられている
ももの雑学!豆知識生活!のサイトへようこそ!
管理人の「もも」と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
当サイトでは世にあるたくさんの雑学や豆知識、また生活に関わるニュース等をピックアップして個人的な意見も交えて記事を執筆しています。
ご要望ありましたらお問い合わせ欄からメッセをお送りくださいませ。
管理人はblog初挑戦の為、ご不便とご迷惑をお掛けすることがあるかもしれませんが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
スポンサードリンク
日本では鳩は武士が戦勝祈願のために信仰した八幡神(八幡大菩薩とも)の使いとして長く認識されてきましたよ。
宇佐八幡宮から分祀する際に鳩がふさわしい土地に案内したという伝説があります。
コメントありがとうございます。
そのような伝説があるのですね。
大変勉強になりました。