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毎年5月の第2日曜日にある母の日。
小さい頃から漠然としたイメージで母親にカーネーションを渡すための日として定着していますが、なぜカーネーションなのかご存知でしょうか。
赤い花が母親を連想させるということは理解できますが、赤い花なら他にも色々あるはず。
またどの国から始まって、いつ頃日本に伝わったのか疑問は尽きませんね。
気になることはレッツリサーチ!
ということで、母の日の意味と由来について詳しく勉強していきましょう^^
目次
母の日の意味と由来
母の日ができたのは1910年。
アメリカのウェストバージニア州から始まった行事です。
母の日を作ろうとした人は「アンナ・ジャーヴィス」という女性。
アンナさんは自分を大切に育ててくれた母親を尊敬し、彼女がしてきた偉大な功績を称え、母親が亡くなった後も残しておきたい。
そのような気持ちが芽生えたことから母の日を作る動きが始まったのです。
具体的にどんなお母さんだったのか、どんな活動だったのかを次で見ていきましょう!
アン・ジャーヴィスという人物
アンナさんの母親は「アン・ジャーヴィス」という方です。
1832年にヴァージニア州カルペパーで生まれ、大人になると女性による社会活動を展開。
「マザーズデー・ウォーク・クラブ」というボランティア団体を組織し、地域の医療や衛生環境の改善のために動いていました。
時が経ち、アメリカでは南北戦争が勃発します。
南と北にわかれた両軍の激しい戦いは多数の負傷者を出し、当時は今ほど衛生環境も良くなかったことから「はしか」や「チフス」という病気が蔓延することに。
両軍の駐屯地はアンさんが住んでいるヴァージニア州のウェブスターであったことから毎日多数の兵士が負傷し、そして亡くなっていきました。
彼女はその現状を放っておくことなく、「マザーズデー・ウォーク・クラブ」が両軍の負傷した兵士の手当てをするなど、献身的に活動。
「傷を負ったものに敵も味方も関係ない」という平和的思考の彼女の考えはこの戦争を通じてアメリカ全土に知れ渡ります。
そして戦争が終わっても子供たちへの教育支援活動を行うなど幅を広げて活動。
1905年に彼女が亡くなるまで、その平和を愛した活動はずっと続けられたのです。
母の活動を忘れないために・・・!
アンの娘であるアンナ・ジャーヴィスは平和のために人一倍活動した偉大な母を敬い、母の日を創設する活動に力を注ぎます。
そして1914年にアメリカ連邦議会により、5月の第2日曜日を母の日とすることが決まりました。
5月の第2日曜日にした理由はアンナが母の追悼式に彼女が大好きだった白いカーネーションを参列者に配ったことがきっかけ。
そして追悼式が行われたのは5月の第2日曜日。
同じ日を母の日にしたらどうかという意見も多く、審議の結果、無事に可決されたのです。
カーネーションの意味
母の日にカーネーションを贈る理由は追悼式に配った白いカーネーションがルーツとなっています。
しかし日本では赤のカーネーションを贈りますよね
白と赤の違いを調べてみると、どうやら色によって意味が異なってくるのです。
白のカーネーション・・・「尊敬、純潔の愛」主に亡くなった人に贈る色
赤のカーネーション・・・「母への愛」主にご存命の人に贈る色
アンナが配った白いカーネーションは亡くなった人に対して贈る色。
もし生きているお母さんに贈ったら誤解を与えてしまうかもしれませんね(;^_^A
そんな理由から赤のカーネーションを贈るようになったのです。
オレンジのカーネーション・・・「熱烈な愛」
ピンクのカーネーション・・・「感謝、温かい心」
紫のカーネーション・・・「上品、気品」
青のカーネーション・・・「永遠に続く幸せ」
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黄のカーネーション・・・「軽蔑、嫉妬」
避けた方が良いのは黄と白のカーネーション。
それ以外の色を贈るようにしましょう^^
日本ではいつから広まったの?
日本で母の日が伝わったのは1913年。
当時はキリスト教会や日曜学校などで母の日の行事が始まりましたが、あくまで信者のみの認知度。
世間一般の人はまだ母の日を知りませんでした。
今のように誰もが知っている記念日となったのは1937年。
森永製菓が「母の日のキャンペーン」と称して宣伝したことがきっかけで母の日は全国に広がることになります。
しかし1937年と言えば戦争の真っ最中。
それどころではないと一旦普及活動をストップしたものの、終戦後の1947年に5月の第2日曜日を母の日として制定することになりました。
海外の母の日は?
日本以外の海外の母の日はどのようにして祝っているのか気になりますよね!
ちょこっとだけご紹介していきます^^
オーストラリア
オーストラリアでは5月の第2日曜日に菊の花を贈ります。
道路上では花を売る商売人の姿が多数いるそう。
菊の花言葉は「王侯にふさわしい壮麗さ」。
いつまでも綺麗でいてほしいという気持ちが込められているのです(*´ω`*)
フィンランド
フィンランドでは5月の第2日曜日に「ヴォッコ」という二輪草の菜の花を母に贈ります。
ヴォッコって聞きなれない花だと思うので画像を探してきました↓↓
引用元:https://www.hibiyakadan.com/mother/column/world/
白くて可愛らしい花ですよね♪
この花を子供たちが当日の朝に庭や山などで摘んできて、母にプレゼントします。
その際、朝食と一緒にこの花を渡すのがポイント。
ベッドでゆっくりしている母に朝食と花を添えてあげるのがフィンランド流の母の日なのです!
イギリス
イギリスの母の日は5月の第2日曜日ではなく、3月21日~4月24日の間で行われます。
また「マザリングサンデー」と呼び、母に感謝の言葉を書いたメッセージを贈るのがイギリス流。
花じゃなくても気持ちが伝わるプレゼントはいっぱいありますからね。
魅力的な母の日のお祝いだと感じます。
韓国
韓国では父の日と母の日を一緒にした「父母の日」なるものがあります。
一緒に混ぜると二人一緒にプレゼントを渡せるので、ちょっと楽かもしれませんね(笑)
ちなみにプレゼントの一番人気はお金だそうで・・・。
現実的だなと感じます(;^_^A
タイ
タイは8月が母の日となっています。
その理由はタイ・シリキット国王妃の誕生日である8月12日を母の日としているからです。
また王妃が生まれた金曜日は「水色を着ること」と決められており、自分の母と王妃に感謝の気持ちを伝えるために水色のシャツをみんなで着ます。
これも日本の母の日にはない面白いお祝いの方法ですね~
ちなみに花も渡すそうで、必ずジャスミンと決めているそう。
今回のまとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。最後に母の日の意味や由来についてのまとめをどうぞ~!
・母の日は1910年のアメリカ ウェストバージニア州で生まれた
・母の日を作ったのはアンナ・ジャーヴィスという女性
・自分を育ててくれた母親を尊敬し、母の日を作ることを決めた
・アンナの母であるアンは「マザーズデー・ウォーク・クラブ」を設立した人
・地域の医療、衛生環境改善のために慈善事業として取り組んでいた
・南北戦争では敵兵味方兵問わずに負傷者の治療を行った
・アンの死後、アンナは母の日を作る運動を行う
・1914年に5月の第2日曜日を母の日とすることが決まった
・アンの追悼式に白いカーネーションを贈ったことからカーネーションをプレゼントする文化ができた
・白のカーネーションは「亡くなった人に」、赤のカーネーションは「生きている人に」という意味がある
・日本では1913年に母の日が伝わり、森永製菓により1947年に全国に広まる
・海外でも母の日はあり、日本とはまた違うお祝いの仕方をする
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